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攻略&雑感置き場 その2 ゲームシステムに関する話や、攻略っぽいものなど。当然偏った話をします。 |
城戸玲司は使えねえのか問題 [2019.3.1追記] 玲司というキャラクターはその存在にしろペルソナにしろ、「レアリティ」という要素が強いです。そのために「レアリティに免じて短所に目をつぶる」という結果に陥りがちなのです。これはいけない……。「レアリティ」無しでどのような長所・短所があるかを考え、どのように使えば有効なのかを冷静に考えなければ、正当な評価とは言えません。 と言うわけで、ここでは玲司の特性を分析して見極め、より良いキャラクターの活用を目指します。 まずとっかかりとして、玲司についてよく聞かれる疑問を軸に進めていきます。 Q.玲司加入は難しい? A.特別な技術は必要ないので簡単です。 よく「玲司ルートに行くのは大変だ」と言われているのを見かけるのですが(なお私調べだぞ!)、玲司ルートへの行き方はもう20年以上前に判明していますし、内容は特定のキャラクターに話しかけたり特定の場所へ行ったりするだけのもので、特に技術を必要としません。簡単と言っていいのではないでしょうか。あとあとのダンジョン地獄やFOOL作成などに比べたら毛ほどのことでもないでしょう。 たぶん「玲司ルートに行くのは大変だ」というのは、当時の「まだ攻略情報がなかった頃は大変だった」という思い出の話だと思います。自慢なんですけど(はっきり言う)、私は当時、初見ノーヒントで玲司ルートへ行きました。たぶん、当時も行けた人はそこそこいたと思いますよ。雪の女王編ルートへ行くよりは簡単なのではないかと思います。 一応ここでも玲司ルートへの行き方を一通り記載します。順序が前後していい手順もあるので、とりあえずここでは妥当な順番で書いています。詳しくはお調べください。
なぜこれをノーヒントで行けたかと言うと、私はマップ上で行ける場所には全て行き、話しかけられる人には全員話しかけないと気が済まないタイプなので、まず話しかける系はオールクリア。そして話に出てくる場所は気になりますから必ず行きます(確か廃工場は何回か空振りしたはず……フラグが全部立っていないうちに行ったので)。玲司の母への回答は、クラスメートのお母さんに面と向かって「いやだ」とか言えませんのでクリア。問題は他3人のキャラクターの加入を断ることですが、これは「これ断り続けたらどうなるんだろう? まさか最後まで4人のまま……?」という好奇心が勝ちました。 しかし私のような全ての場所へ行って全ての人に話しかけるタイプが危険なのは、偶然雪の女王編ルートへ行ってしまう可能性があることでしょう。私がそちらへ行かなかったのはラッキーでしかありませんでした。ご注意。 Q.玲司の攻撃範囲は狭い? A.剣攻撃は狭いです。ただし銃攻撃は広い。 キャラクター9名の剣攻撃の範囲はこのようになっています。 ![]() 確かに剣攻撃は玲司が最も狭いです。 では、玲司の次に攻撃範囲が狭い主人公、マーク、エリーと何が違うかを比較してみましょう。結果、違いは「0.5マス後退できるか否か」です。 ↓0.5マス後退させた場合の攻撃範囲。 ![]() この3キャラは0.5マス後ろに配置しても3マス分の攻撃範囲があるので、前列の敵にはギリギリ攻撃が届きます。この0.5マスの差にどこまで価値を見出すかで評価は異なってくるかと思います。 私の場合、0.5マス退げて攻撃範囲をたったの3マスにするぐらいなら(しかも左右に動かせば3マス以下になりますし)、最前線に配置して8マスにした方が良いので、この4名は結局同じだなーという体感です。ちなみにこの4名を最前列に配置すると、玲司以外の3名だけが攻撃できる「敵悪魔が前からマス1列目に入らず、且つマス2列目に入っている」という状態が稀らしく、攻撃できたことがほとんどありませんでした。体感的にはますます4名はほぼ同じになります。 さらに物理攻撃には銃攻撃もあります。こちらの範囲はこのようになっています。 ![]() 銃攻撃では玲司は最も広い3人のうちの1人です。 剣攻撃と銃攻撃は相性的に別のものなので一緒くたにするのには異論があるかと思いますが、SPを消費しない攻撃行動という点で同じカテゴリと捉えている方も少なくないのではないでしょうか。 その観点で剣攻撃と銃攻撃を総合して見てみましょう。 ![]() 総合マス数は以上のようになっています。玲司は総合3位。マス数で言えば、圧倒的に攻撃範囲が狭いのは玲司ではなくマークです。17って……ものすごいですね。 しかし、このゲームの奥深いところと言いますか、単にマス数の多い少ないで良し悪しを断言できないのも確かです。私の場合、バックアタックの時にそのままの配置(逆の配置)で対応できるか、というのが大きいファクターです。その点では玲司は銃で楽々カバーできるので、使い勝手は良い方なわけです。実は、9名の中で唯一バックアタック対応できないのがマークです。剣攻撃がぎりぎり届く0.5マス退げた配置でバックアタックをくらっても、マークの剣攻撃も銃攻撃も敵前列には届きません。マークは普段の配置かバックアタックか、どちらか片方でしか物理攻撃ができないのです。そのため1ターンを費やして配置を変えるか、ペルソナ等の別の行動を取るしかありません。 私の体感ではやはり、最も攻撃範囲が狭いのはマークで、玲司はそうでもありません。 しかしマークはご存知の通り、ゴズテンノウあたりからペルソナの攻撃スキルが強力になっていくので、そちらでカバーできている感じがあります。バランスですね。それに比べると玲司のペルソナは攻撃スキルがやや劣るので、カバーできていない感じがするのかなあと思います。その分、銃攻撃が充実しているということでしょうか。 結局のところそのように、このゲームは複数要素のバランスによって成立しているので、剣攻撃だけが狭いからどうの、とは断言できません。まあ事実、狭いは狭いんですけどね!!
……普通ですね。ちなみに、玲司は9人の中で剣攻撃最強を任されているキャラクターで、異聞録中の最強武器も玲司専用です。これを使うかどうかはあなた次第! Q.玲司のペルソナは"使えない"? A.漫然と使っていると真価を発揮できないペルソナ傾向です。あと、玲司無しで呪殺やバッドステータスで一度も全滅しなかったんならそれ言ってもいいですよ。 この問いに対しては「お前それマハムド地獄でも同じこと言えんの?」に尽きますが、一旦それはさておき、細かく分析していきたいと思います。 「玲司のペルソナは使えない」というのは昔からよく聞く話です。この言葉には複数の意味が含まれているので、分けて考えて行きましょう。 まず1つ目。ゲームを進めていくと思うのは、キャラクターのレベルに見合ったペルソナがちょうど良くあったり無かったりする、という点。玲司はそれがちょうどよく存在しない、という意味。 2つ目。単純に、使用できるペルソナの数が少ない、という意味。 3つ目。玲司のペルソナが所持しているスキルの問題。戦闘に役立たないスキルばかりだ、という意味。 おおよそ、こんな感じかなと思います。では、順に検証していきましょう。 【1】レベルに見合ったちょうどいいペルソナの分布 発動できるペルソナのレベル別のばらつきを表にして見てみましょう。下記表はわかりやすさのためにペルソナ名を省略しています。省略していないバージョンはこちらをご覧ください。 5レベル刻みです。◎=最高相性、◯=高相性。()内はペルソナのレベル。
分布のバランスを見てください。玲司はレベル20前後の頃に加入するキャラクターです。ゲームクリアに必要なレベルはだいたい65程度です。その間の分布具合を見てみると、空白はありません。常にレベルに見合ったペルソナが存在するので、「レベル的にちょうどいいペルソナが無い」ということは必要最低限は無いのです。確かに、他のキャラに比べると選択肢は少ないですが。 実際にゲームを進行していると、ペルソナを作るにはそれなりの努力が必要です。計画を立て、スペルカードを集める等。それをせずにいるなら、他のキャラに比べると玲司には圧倒的にちょうどいいペルソナが出てこないでしょう。「玲司にはレベルに見合ったちょうどいいペルソナが無い」というのは、偶然に任せてプレイしている限り、ということだと思います。つまり、玲司をちゃんと使うならペルソナを計画的に作る努力は必要、と言うことです。 【2】使用できるペルソナの数 次に、最下段の合計数を見てみますと、召喚できるペルソナ数は皆おおよそ70種前後で、玲司はその半分と言ったところです。確かに合計数は圧倒的に少ない! ですが、よく見ると最高相性ペルソナは25種、これは男子の中では一番多いです。最高相性ではなく、高相性ペルソナが8種と異様に少ないため、合計数が減っていることがわかります。 ご存知と思いますが、玲司の最高相性のうちの多くが暗黒属性系で、他のキャラクターは相性的になかなか使用できません。玲司は他のキャラが使えないペルソナを使えますが、その代わりに他のキャラが共用できるペルソナをほとんど使えないという特殊な位置付けであることが、この数字から見てとることができます。 ペルソナの合計数の少なさは厳然とした事実です。そうなるとやはり前章と同じように、偶然任せでプレイしているとちょうど良いペルソナにはそうそう出会えない、ということになってきそうです。ここでも、玲司をちゃんと使うなら計画的にペルソナを作る努力は必要、ということです。 【3】ペルソナのスキル ——玲司の使用可能ペルソナ全33種表 では、玲司が使えるペルソナ全33種のスキルがどのようなものなのかを見てみましょう。 バッドステータスについて 33種を見る前に断言しますが、バッドステータス系のスキルが他キャラクターのペルソナより圧倒的に多いです。暗黒属性の呪殺、神経、覚醒、降魔の4属性のうち3つの得意技がバッドステータス系スキルですから、そりゃ多いわけです。 で、バッドステータスというものについてなのですが、たぶん、よくわかっていない人が結構いるんじゃないかなと予想しています。というのも、私自身が最近までよくわかっていなかったから!! お恥ずかしい限りです。 そしてバッドステータス系スキルを戦闘ではまず使わない、というタイプの方も多いのではないでしょうか。正直私もそっちタイプだったのです!! だって時間がかかりますしね……。しかし玲司について調べるうちにバッドステータスについて理解し、今まで敬遠していたのは間違いだったな……と半分ぐらい思っています(半分かよ)。実際、最近は使うようになりました。 バッドステータス系スキルを敬遠している人の多くがおそらく「よくわからないから」「知らないから」使っていないのだと思います。よく知ってるならそこそこ使うと思いますよ。 そのようなわけで、玲司のペルソナのスキルを見る前にバッドステータスについて理解しておくと、見方が変わってくると思います。
簡単に、こんなところでしょうか。詳しくは説明書や攻略本をご覧ください。どの悪魔がどの属性に弱いのかは攻略本の悪魔相性表でわかります。 私の見解としては、HPダメージを生じたり即死魔法を含んでいるヘビーバッドステータスは攻撃魔法という認識でいいのではないか、ということ。そう考えると、ちょっと使ってみたくなりませんか! グッドステータスについて 先ほど、「暗黒属性の呪殺、神経、覚醒、降魔の4属性のうち3つの得意技がバッドステータス系スキル」と書きました。では、残り1つは何? と言いますと、「グッドステータス系スキル」です。 この暗黒の覚醒属性によるグッドステータスについては、すでに別のページに書いています。詳しくは『暗黒覚醒大研究!』をご覧ください。 グッドステータスはその名の通り仲間キャラクターに良い状態効果をもたらす特殊な魔法です。そして単純にそれら効果以外に、ライトバッドステータスを予防・回復させる効果があります(これは説明書にも攻略本にも書いておらず、私が気づいた現象なので褒めて!! なお保証はしませんが)。一種の状態回復魔法でもあるのです。 というわけで、玲司のペルソナに多いバッドステータスとグッドステータスのスキルについて、メリットをご理解いただけたでしょうか。もちろんデメリットもありますけども、これでいくらか使い道を想定できるかと思います。 玲司の使用可能ペルソナ全33種表 ペルソナ33種のスキルなどの情報を一覧にまとめました。 戦略方針は人によっていろいろ違うので、それによりスキルの良し悪しの評価はだいぶ変わるはずです。 今回は私の独断ですが、一般的に考えてネックなのは「攻撃魔法の属性がいくつあるか」「単体・範囲・全体魔法いずれもあるか」「プレイヤーがバッドステータスを使うタイプか否か」「プレイヤーが物理攻撃スキルを使うタイプか否か」「消費SP数」だと考えています。属性は多い方が便利です。攻撃範囲も複数あった方が便利です。バッドステータスや物理攻撃スキルは使わないタイプの人には全く無用の長物です。消費SP数はもちろん少ない方が助かります。これらの観点で解説をしています。また、バッドステータスは一発で重度となるヘビーの方を高評価しています。 オススメ度はもちろん私の独断となっております。参考程度に。以下のスキルは魔法継承無しの基本スキルです。
以上です。 やはりバッドステータス系の多さは明らかです。今回はライトかヘビーかに注目して評価しました。ヘビーを攻撃魔法として認識すると、攻撃スキルの数はまずまずと言えるのではないでしょうか。 そして当然ながらムド、エイハといった呪殺系が多いです。これらはゲーム進行上、無いと苦労します。相性的に他のキャラクターは使えなかったり、使えても威力は低くなる場合がほとんどです。 スキルの"使える・使えない"の判断は、プレイヤーの戦略方針によってだいぶ幅があるので一概に言えないのが難しいところですが、バッドステータスとグッドステータスについて理解した上で御再考いただければ本懐です! 玲司のペルソナがもたらす反射、吸収、無効相性 ここまでスキルなどを細かく見ていきましたが、玲司といえば重大な特殊能力があります。そう、玲司は呪殺やバッドステータスに強い。花子さんやクチサケの呪殺地獄、マルファスなどのマリンカリン地獄ででみなさん苦しんだと思いますが、玲司がいさえすればまず全滅はまぬがれます。セーブしたところからやり直さなくていい! 玲司加入前後で痛感するのはまずこれでしょう。玲司がいない雪の女王編でもなかなかの地獄が味わえます。 玲司の呪殺無効、バッドステータス反射などは暗黒属性系のペルソナがもたらしている効果です。この系統で他のキャラに持たせられるものが少ないので、自然と玲司担当となります。 「玲司のペルソナは使えない」という言葉に対しては、最初にAに書いた通り「玲司無しで呪殺やバッドステータスで一度も全滅しなかったんならそれ言ってもいいよ」に尽きます。 さて、ここで疑問なのは、具体的にどのペルソナがなんの相性を持っているのか? ということです。 これは私も長らく疑問だったのですが、公式攻略本に、ある情報が欠落しているせいでよくわからないのだと思います。それは「悪魔相性表」の相性名がペルソナの一覧の方に記載されていないという点です。たぶん載ってない……と思うんですが。 ここではおそらくこれだろうという相性名を暗黒系のみ記載します。私が推察したものなので、あしからず。反射、吸収、無効相性のみ抜粋します。
というわけで、レベル的分布やペルソナ数、スキルの詳細、相性について見てきました。いくらか玲司のペルソナについて見方が変わったのではないかと期待します。 とは言うものの、玲司のペルソナのスキルの攻撃魔法の少なさや、HP回復が一切ないことは、この玲司推しの魂をもってしても辛いです、非常に。 で、ご存知魔法継承! 手っ取り早く合体時に魔法石を追加して、上記のような足りないスキルを継承させてしまいましょう。ただし反対の属性のスキルは継承できないはずなので、暗黒系のペルソナにハマなど神聖系を持たせることは諦めてください。ハマ系、HP回復は暗黒系以外のものに。 ※魔法石とは「〇〇ストーン」や「〇〇のせきばん」という名称のアイテムです。詳しくは攻略本をご覧ください。 以上、ペルソナについてまとめるとこんな感じでしょうか。
と言ったところです。レッツ暗黒属性ライフ! 城戸玲司は使えねえのか問題まとめ 確かにペルソナ数が少ないため計画的なペルソナ作りが求められ、バッドステータスやグッドステータス、相性に理解がないと100%使いこなすことはできない。漫然と、偶然に頼ってゲームを進める時、玲司は「使えねえ」キャラになってしまいます。 つまり『女神異聞録ペルソナ』というゲームシステムを理解し、その奥深さを味わおうと思ったら玲司こそ最適。その醍醐味をしっかりと味わうことができるキャラクターだと思います。 余談ですが、このゲームの最強レベルペルソナが実質玲司専用ペルソナのルシファーであり、そのルシファーを最高レベルまで育てて消去した時に得られる魔法石「虚偽の石板」の使用または継承で取得できる最強魔法「オメガクラスタ」がもちろん暗黒属性であること。異聞録の"究極"は玲司に込められている、と言って過言ではないでしょう。 このゲームの深奥を見たいと望むなら、玲司を使うっきゃない! この深淵に足を踏み入れる勇気と根性のある方、お待ちしてま〜〜〜す! 私もオメガクラスタ目指して頑張ります(弱々しく)。 参考書籍:『女神異聞録ペルソナ公式ガイドブック』 『女神異聞録ペルソナ倶楽部』 『真・女神転生 正典』 『女神転生十年史』 |
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