攻略&雑感置き場

ゲームシステムに関する話や、攻略っぽいものなど。当然偏った話をします。

暗黒覚醒大研究! <新>
  私が暗黒覚醒を愛する理由
  先に結論:暗黒覚醒はライトバッドステータスに強い!
  暗黒覚醒魔法まとめ一覧表
  細かい検証データ
  暗黒覚醒のメリットを考える
  攻略本情報の訂正

更新:2019年2月10日 

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暗黒覚醒大研究! [2019.2.2]

 『暗黒覚醒魔法』とは、異聞録に登場する魔法の一ジャンルです。
 異聞録の魔法体系は「大属性 - 小属性」となっており、くだんの魔法は「暗黒 - 覚醒」です。大属性暗黒の小属性には、他に呪殺、神経、降魔、があります。例えば、おなじみの「ムド」は呪殺属性です。

 さて暗黒覚醒には「ドロンパ」「ドロイド」「クイッカ」「バルザック」「マドール」「ウルバーン」の6種類の魔法が存在します。これらは被術者の未知の能力を覚醒させ「グッドステータス」という状態をもたらす魔法です。……これらの字面に見覚えが無い方が多いかもしれません。
 実のところ、異聞録をプレイしたことのある方の中でも、この暗黒覚醒魔法を使ったことがある人は数少ないのではないでしょうか。そして使ったことがある人の中でも、せいぜい一度か二度、試しにつかってみた程度が大部分を占めると思われます。
 なぜかと言うと、暗黒覚醒は使わなくても全くゲームに支障がない、それどころかただでさえ長い戦闘をさらに長引かせるのです。
 そのため、なかなか使うことはなく、一体なぜ存在するのかよくわからない、実用性の低い魔法の一群となっています。

 ※以下記事は全てPS版のものです。PSP版では違うかもしれません。




私が暗黒覚醒を愛する理由
 諸君、私は暗黒覚醒魔法が好きだ……以下省略。この章は気が向いたら読んでください。

 私がなぜ暗黒覚醒が大好きかと言いますと、まずひとつ目は、TRPG的に想像するとめちゃくちゃ面白いからです。もしも異聞録がそのまんまTRPGなら、おそらく暗黒覚醒は大人気魔法です。
 例えば、暗黒覚醒のひとつ「ウルバーン」、これは被術者を人狼化させる魔法です。見た目が変わる、それだけで面白い! しかも基本的に被術者に許可無しでかけてしまえる魔法なので、盛り上がること間違いなし。それから「ドロイド」、これは瀕死(DYING。行動不能の状態)の被術者を操って戦闘に参加させる魔法で、要は簡易ゾンビ化みたいなものです。行動不能になった他人のキャラを勝手に動かす……想像するだに面白い! TRPGでは盛り上がるはずです。
 TRPGを知らない方にはわかりにくいかと思いますが、要は「暗黒覚醒はビジュアルを想像すると面白い」のです。二次創作でも映えるでしょう。

 ふたつ目は、暗黒覚醒がもたらすステータスの状態を「グッドステータス」と言うのですが、そう、おなじみ「バッドステータス」の逆です。このグッドステータス、ペルソナシリーズではもちろんのこと、たぶん他のメガテン系作品の中でも出てこない……? グッドステータスはおそらく異聞録が唯一なのではないかと思われる、激レアな状態変化なのです。
 メガテン作品は数多いし今はもうできないゲームもあるので、いつかちゃんと調べたいところ。

 三つ目は、私の推しキャラである「城戸玲司」の初期ペルソナ「ブレス」の属性が「暗黒 - 覚醒」なのです(異聞録ではペルソナにも「大属性 - 小属性」があります。悪魔にもあります)。当然、玲司の他の最高相性ペルソナは全体的に暗黒系で、覚醒魔法は得意ジャンルなのです。これは推すっきゃない!

 このようなわけで私は暗黒覚醒が好きなのです。でも……実際ゲームの上で実用性がなければ無用の長物。
 しかし、以前から疑問に思っていることが。先述したように、一回も使ったことがないか、試しに一回使ってみただけ、というパターンが多い様子。この魔法を詳しく解説した文章は見たことがありません。本当に暗黒覚醒って使えない魔法なの……?
 では、私が検証してみるしかないではありませんか。そのようなわけで、私がちょこちょこと検証し、どういう時に使えば役に立つか、などを考えたものをまとめました。これによって暗黒覚醒をお使いいただければ幸いです。




先に結論:暗黒覚醒はライトバッドステータスに強い!
 結論を述べておきますと、暗黒覚醒、すなわちグッドステータスはライトバッドステータスに対して強いです。
 異聞録のバッドステータスにはライトとヘビーがあります。3段階まであるのがライト、段階が無くて自然に回復しないのがヘビーです(ちなみに「DYING(瀕死)」もヘビーバッドステータスです。異聞録には「死亡」という状態が存在しません。そのため即死魔法はヘビーバッドステータスの扱いです)。

【1】グッドステータス状態時にライトバッドステータス魔法(攻撃)をかけられても、かからないor相殺する。

【2】ライトバッドステータス状態時にグッドステータス魔法をかけると、上書きされてライトバッドステータスは回復する。

 補足:【1】の相殺はドロンパ、それ以外はかかりません。【2】はドロイド以外全てです。詳しくは次項の『暗黒覚醒魔法まとめ一覧表』をご覧ください。

 これらは説明書にも攻略本にも書かれていないので、ちょっと裏技のような効能です。【1】は前代未聞のライトバッドステータスの「予防」! 【2】はほとんどパトラです(正確にはパトラとペンパトラの間と言ったところ?)。
 つまり、パトラやバッドステータス回復アイテムが無い時、意外に使えるのが暗黒覚醒魔法ということ! 玲司と相性の良いペルソナに回復系の魔法は無いと思っていましたが……あるんですよ!
 詳しくはあとで述べますが、デメリットが少なくて使いやすいのが「クイッカ」や「ウルバーン」です。「クイッカ」は玲司の初期ペルソナ『ブレス』が所持しているので、玲司合流後、リリムやマルファスのマリンカリン地獄の時にいかがでしょうか。

 さてここからは……。
    どの魔法が何に使えるのか、かいつまんで知りたい→『暗黒覚醒のメリットを考える』へ
    各魔法について詳しく知りたい→『暗黒覚醒魔法まとめ一覧表』へ





暗黒覚醒魔法まとめ一覧表
・黒字は説明書、攻略本に掲載されていてあらかじめ判明している情報。青字は私が検証して得た情報(なので信頼性は低いぞ!! 私が調査した情報により損害が生じても責任は負いかねます。あらかじめご了承ください)。
・ライトバッドステータス…HAPPY、FREEZE、PANIC、SHOCK、CHARM、BIND、SLEEP、UNLUCK、CLOSE、GUILT、BLIND、TERROR。3段階まであり、ターンで自然に回復するもの。
 ヘビーバッドステータス…POISON、PALYZ、STONE、SICK、DYING。自然に回復しないもの。
・所持ペルソナのあとの()内はキャラクターの相性。◎=最高相性。◯=良相性(発動可能)。△=不可相性(発動不可能)。×=相性最悪(降魔不可能)。
・通常戦闘のみに関するデータです。

名称効果グッドステータスと行動の詳細効果時間と回復方法所持ペルソナ(相性)
ドロンパ 被術者が透明化するCLOAK状態への覚醒と状態回復 CLOAK(クローク)…被術者が透明化した状態。
・コマンド指示可能。ただし、ペルソナ発動はできない。
・敵の攻撃対象から外れる(単体攻撃を受けない)。ただし、範囲or全体魔法の中に入っている場合は、ダメージを受ける可能性が通常通りにある。また、その時に受けるダメージは通常よりも大きくなる(おそらく1.4〜1.5倍)。
攻撃ダメージを受けると、CLOAK状態が解除(回復)される。
ライトバッドステータス攻撃を受けると、CLOAK状態が解除(回復)される。受けたバッドステータスはそのターン中のみ上書きされてアイコンが表示されるが、次ターンでは回復している(相殺)。
他のグッドステータス魔法を上からかけても上書きはされない。
・被術者は悪魔とのコンタクト(交渉)はできない。
※補足情報:画面上のキャラクターグラフィックが半透明になる。
攻撃(ライトバッドステータス攻撃を含む)を受けると回復。
ヘビーバッドステータスにかかると上書きされる。
・3ターン経過で自動回復。
(3ターン以内にもう一度ドロンパをかけても回復しない。)
・戦闘終了で自動回復。
・バルバドス Lv.59(◎:ブアレ ◯:主麻マエ △:南ゆ)

※南条、ゆきの以外が使用可能。
ドロイド DYING(瀕死)状態の被術者をPUPPET状態にする PUPPET(パペット)…DYING(瀕死)状態の被術者を操り、戦闘に参加させている状態。
・コマンド指示可能。ただし、ペルソナ発動はできない。
・敵の攻撃対象から外れる(おそらく、単体攻撃、範囲攻撃、全体攻撃、いずれもダメージを受けない)。
バッドステータスにかからない(バッドステータス攻撃を受けることがない)。
他キャラクターから被術者への回復魔法使用はできない。
他キャラクターから被術者への回復アイテム使用はできない。
被術者自身の回復アイテム使用はSP回復系のみ可能だが、使用してもSP数値は回復しない。HP&SP同時回復アイテムも使用可能だが、どちらも数値は回復しない。
他のグッドステータス魔法を上からかけることはできない。
・被術者は悪魔とのコンタクト(交渉)はできない。
・術者以外全員がPUPPET状態の時、術者がDYING(瀕死)になってしまうと全滅扱いとなる。
※補足情報:画面上のキャラクターグラフィックに変化は無いが、HPが少ない時のポーズをとる。
(もう一度ドロイドをかけることはできない。)
・戦闘終了で自動回復(戦闘終了以外に回復する方法は無い)。戦闘終了後、被術者はHP1で復活。
・アンクウ Lv.44(◎:レ ◯:麻ゆ △:主マ南ブエア)

※レイジ、麻希、ゆきののみが使用可能。
クイッカ 被術者が物理攻撃を受けると反撃するCOUNTER状態にする COUNTER(カウンター)…物理攻撃を受けると反撃する状態。
・通常通りコマンド指示可能。
・物理攻撃を受ける(ダメージ数値が発生する)と、物理攻撃でカウンター攻撃(反撃)する。反撃はコマンド行動にはカウントされず、自動で行われる。ただし、反撃する相手が攻撃範囲内にいない場合は発動しない。
相手の攻撃は「突撃」「技」による物理スキルも含む。
魔法攻撃には反撃しない。
バッドステータス付与のみの、ダメージ数値が発生しない攻撃には反撃しない。
物理反射の相性を持つ敵にも反撃する。そして反射される。
物理吸収の相性を持つ敵にも反撃する。そして吸収される。
水晶のかべ、テトラカーンを使用中の敵にも反撃する。そして反射される。
ライトバットステータスにかからない(被術者がライトバッドステータスの反射能力を持っていた場合、反射はしなくなる)。
他のグッドステータス魔法を上からかけても上書きはされない。
※補足情報:画面上のキャラクターグラフィックに変化は無い。
(もう一度クイッカをかけても回復しない。)
ヘビーバッドステータスにかかると上書きされる。
・戦闘終了で自動回復。
・ブレス Lv.10(◎:レ ×:他全員)
・テンジクトクベイ Lv.30(◎:全員)

※全員使用可能。
名称効果グッドステータスと行動の詳細効果時間と回復方法所持ペルソナ(相性)
バルザック 被術者が狂暴化するBERSEK状態への覚醒と状態回復 BERSEK(バーサク)…被術者が暴走した状態。
・攻撃力と命中率上昇(攻撃力はおそらく1.5倍)。
・コマンド指示不可(AUTOは不可)。
・武器攻撃を行う。ただし、攻撃範囲内に敵がいない場合は行動しない。
攻撃範囲内に物理攻撃を「反射」「吸収」の敵のみになると行動しない。※ちなみに物理攻撃「無効」の敵は存在しない。
敵がテトラカーン、水晶の壁など「反射」相性の魔法を使用している間は行動しない。
ライトバッドステータスにかからない(被術者がライトバッドステータスの反射能力を持っていた場合、反射はしなくなる)。
他のグッドステータス魔法を上からかけても上書きはされない。
・被術者は悪魔とのコンタクト(交渉)はできない。
※補足情報:画面上のキャラクターグラフィックに変化は無い。
・もう一度バルザックをかけると回復。
10ターン経過で自動回復。
ヘビーバッドステータスにかかると上書きされる。
・戦闘終了で自動回復。
・ブレス Lv.10(◎:レ ×:他全員)
・マルドゥーク Lv.34(◎:主 ◯:麻マブエアゆ △:南 ×:レ)

※南条以外が使用可能。
マドール ペルソナが狂暴化するMAD状態への覚醒と状態回復 MAD(マッド)…ペルソナが暴走した状態。
・魔法攻撃力と命中率上昇(魔法攻撃力はおそらく1.5倍)。
・コマンド指示不可(AUTOは不可)。
・所持している魔法スキルの中から、HPダメージを与える魔法をランダムで発動する(精霊・物理・神聖・暗黒魔法から選ばれる。ただし特殊魔法攻撃(単語名称の魔法(例:しようのあか、とうしょうは、等))は使用しない)。
使う魔法はランダムのため、反射、吸収、無効の相性でも使用してしまう。敵が「◯◯の壁(反射、吸収)」「マカラカーン(反射)」を使用した時も同様。
・該当するスキルが無い場合は行動しない。
・SP不足の時は行動しない。
該当スキルがあり、SPが足りていても行動しないことがある。
ライトバッドステータスにかからない(被術者がライトバッドステータスの反射能力を持っていた場合、反射はしなくなる)。
他のグッドステータス魔法を上からかけても上書きはされない。
・被術者は悪魔とのコンタクト(交渉)はできない。
※補足情報:画面上のペルソナグラフィックに変化は無い。
・もう一度マドールをかけると回復。
10ターン経過で自動回復。
ヘビーバッドステータスにかかると上書きされる。
・戦闘終了で自動回復。
・ロキ Lv.51(◎:レ ◯:他全員)

※全員が使用可能。
ウルバーン 被術者が獣人化するWOLF状態への覚醒と状態回復 WOLF(ウルフ)…被術者が獣人化した状態。
・通常通りコマンド指示可能。
・その時の月齢によりパラメータが変動する。満月ほど上昇、半月を境にして新月ほど下降する。半月〜新月間は通常状態より弱くなるということ。(おそらく満月時に攻撃力が1.2倍。新月時に0.8倍。魔法攻撃力はいずれも変化なし。他のパラメータがどのように変動するかは不明。
ライトバッドステータスにかからない(被術者がライトバッドステータスの反射能力を持っていた場合、反射はしなくなる)。
他のグッドステータス魔法を上からかけても上書きはされない。
※補足情報:画面上のキャラクターグラフィックに変化は無い。
・もう一度ウルバーンをかけると回復。
10ターン経過で自動回復。
ヘビーバッドステータスにかかると上書きされる。
・戦闘終了で自動回復。
・ケルベロス Lv.40(◎:全員)
・ロキ Lv.51(◎:レ ◯:他全員)
・モト Lv.58(◎:レ ×:他全員)

※全員使用可能。
名称効果グッドステータスと行動の詳細効果時間と回復方法所持ペルソナ(相性)




細かい検証データ
 上記一覧表を見ていただければ概要はおわかりいただけると思います。しかし例えば「マドール」の魔法攻撃力上昇は「おそらく1.5倍」とは、どうやって導き出した数字なのか、といえば、それはもちろんちまちま戦闘をメモして計算しました。一応、こちらに細かい部分を記載しておきます。見た通りデータの母数は多くないので、誤差を予想したざっくりで勘弁してください。通常戦闘のみに関するデータです。(小数点以下は一の位までで四捨五入。)

【ドロンパ】
魔法攻撃によるダメージ 同じ種類の敵から、同じ種類の魔法攻撃により受けるダメージ。クリティカルヒットは除外する。
検証例(1)通常状態で平均15.6ダメージのところ、CLOAK状態で平均20.5ダメージ。およそ31.4%上昇。
検証例(2)通常状態で平均26.8ダメージのところ、CLOAK状態で平均38.5ダメージ。およそ43.7%上昇。
検証例(3)通常状態で平均13.5ダメージのところ、CLOAK状態で平均21.2ダメージ。およそ57%上昇。
検証例(4)通常状態で平均26.5ダメージのところ、CLOAK状態で平均37.1ダメージ。およそ40%上昇。
検証例(5)通常状態で平均23.2ダメージのところ、CLOAK状態で平均32.2ダメージ。およそ38.8%上昇。
→誤差が大きいのですが、おおよそ40〜50%上昇するのでは、みたいな(曖昧)。つまり魔法攻撃によるダメージは1.4〜1.5倍。
命中率 検証できず。


【バルザック】
攻撃力 同じ種類の敵に対し、武器攻撃を行う。クリティカルヒットは除外する。
検証例(1)通常状態で平均313.5ダメージのところ、MAD状態で平均461.5ダメージ。およそ47%上昇。
検証例(2)通常状態で平均81ダメージのところ、MAD状態で平均124.5ダメージ。およそ53%上昇。
検証例(3)通常状態で平均326.7ダメージのところ、MAD状態で平均507.5ダメージ。およそ55%上昇。
検証例(4)通常状態で平均95.3ダメージのところ、MAD状態で平均145.7ダメージ。およそ52.9%上昇。
→誤差と切れのいいところで、50%上昇するのではないか、っぽい(適当)。つまり攻撃力1.5倍。
命中率 検証できず。


【マドール】
魔法攻撃力 同じ種類の敵に対し、同じ魔法攻撃を使う。クリティカルヒットは除外する。
検証例(1)通常状態で平均2068ダメージのところ、MAD状態で平均3210ダメージ。およそ55%上昇。
検証例(2)通常状態で平均646ダメージのところ、MAD状態で平均1000ダメージ。およそ54.8%上昇。
検証例(3)通常状態で平均784ダメージのところ、MAD状態で平均1218.7ダメージ。およそ55.4%上昇。
検証例(4)通常状態で平均712ダメージのところ、MAD状態で平均1103ダメージ。およそ54.9%上昇。
検証例(5)通常状態で平均477ダメージのところ、MAD状態で平均741ダメージ。およそ55.3%上昇。
→誤差と切れのいいところで、50%上昇する……んじゃないかなって気がする(雑)。つまり魔法攻撃力1.5倍。
命中率 検証できず。

 補足:マドールの行動はプレイヤーにとって不都合もありますが(反射相性の魔法を使ってしまうなど)、都合の良い場合も多々あり(反射相性を避けたり、敵が「水晶の壁」を使ったらその都度そのターンだけガードすることもある)、本当にランダムなのか疑ってしまうレベルです。私の調査した限りでは「良い:悪い」=「6:4」と言った印象。比較的、プレイヤーに都合よく行動してくれるのです。しかし大属性や小属性の関係性も調べましたがそれらしい法則は見えず、たぶん……ランダムなんだろなあ……という結論です(説明書の言うことを信じろよ)。


【ウルバーン】
攻撃力 同じ種類の敵に対し、武器攻撃を行う。クリティカルヒットは除外する。
検証例(1)通常状態で平均552ダメージのところ、FULL MOONの時平均654ダメージ、NEW MOONの時平均456ダメージ。FULL MOONは18.5%上昇、NEW MOONは17.4%下降。
検証例(2)通常状態で平均85.5ダメージのところ、FULL MOONの時平均101.5ダメージ、NEW MOONの時平均62ダメージ。FULL MOONは18.7%上昇、NEW MOONは27.5%下降。
検証例(3)通常状態で平均94.7ダメージのところ、FULL MOONの時平均116.7ダメージ、NEW MOONの時平均72.5ダメージ。FULL MOONは23.2%上昇、NEW MOONは23.4%下降。
→誤差と切れのいいところで、FULL MOON、NEW MOONともに20%上下変動するのではないか、的な……(ふわっとした言い方)。つまり攻撃力がFULL MOONで1.2倍、NEW MOONで0.8倍。
魔法攻撃力 検証例(1)通常状態で平均1384.7ダメージのところ、FULL MOONの時平均1384ダメージ、NEW MOONの時平均1385ダメージ。FULL MOONは0.0%上昇、NEW MOONは0.0%下降。
検証例(2)通常状態で平均459.4ダメージのところ、FULL MOONの時平均458.5ダメージ、NEW MOONの時平均459ダメージ。FULL MOONは0.2%下降、NEW MOONは0.0%上昇。
検証例(3)通常状態で平均755.3ダメージのところ、FULL MOONの時平均753.5ダメージ、NEW MOONの時平均755ダメージ。FULL MOONは0.2%下降、NEW MOONは0.0%下降。
検証例(4)通常状態で平均323.8ダメージのところ、FULL MOONの時平均323ダメージ、NEW MOONの時平均322.3ダメージ。FULL MOONは0.2%上昇、NEW MOONは0.4%下降。
→FULL MOON、NEW MOONともに上下変動しない気がする……(気分)。つまりウルバーンで魔法攻撃力は変化しない。
他のパラメータ 検証できず。




暗黒覚醒のメリットを考える
 ここではメリットとデメリットをピックアップし、私の考えたオススメ使用法を書いていきます。
 まず被術者がDYINGじゃないといけないドロイドは除くとして、他の5つはライトバッドステータス防止に普段使いできます。ただ、それぞれデメリットがあるので、あらかじめ知っておいた方がいいでしょう。
 ライトバッドステータス防止目的なら、デメリット少なめで全員使用可能なクイッカとウルバーンがオススメです。

ドロンパ:ピンチ時の時間稼ぎに。

メリット:時間稼ぎができる。
デメリット:範囲or全体の魔法を受ける可能性はある(受けた場合、おそらくダメージ1.4〜1.5倍)。

 ドロンパはCLOAK状態、すなわち透明人間になれます。使いどころを考えるとしたら、HPやSPが少なくなって回復したいけど、他のキャラの手を煩わせている状況にない、という時、CLOAK状態にして回復アイテムを使う……という感じでしょうか。また、フォーム変更やペルソナチェンジをしたいが攻撃はなるべく受けたくない、という時など。
 範囲・全体魔法に当たる可能性がゼロではないのは仕方ないですが、時間をかせげる確率は確実に高まります。範囲・全体にかかりやすくなってるわけではないですし。
 何にせよ通常戦闘より、ボス戦のような長期戦の時に役立ちそうです。3ターンなので結構あっという間ですが。

ドロイド:ペルソナが使えない以外は無敵。チートだが全滅に注意。

メリット:リカームや復活アイテムがなくてもほぼ復活できる。そして無敵。
デメリット:ペルソナが使えない。全滅にならないように注意。

 DYING(瀕死)の仲間を復活させられるドロイド。おそらく、ドロイドで復活させた場合は一切の攻撃ダメージもバッドステータスも受けません(私が試した限り見たことないです)。ので、無敵。ペルソナが使えないですが、魔法攻撃しか受け付けない敵でない限りは、助かるのではないでしょうか。
 例えば、復活させても敵との相性ですぐDYINGになってしまう時(マハムド連発地獄とか皆さん覚えがありますよね)、これで復活させれば問題なし。もう相性もダメージもバッドステータスもありません。DYINGにもなりません。物理攻撃やアイテム使用などができますので、役立ちます。
 もちろん、術者以外全員がPUPPET状態の時に、術者がDYINGになってしまうとゲームオーバーです。しかもPUPPET状態のキャラクターは敵の攻撃の対象外となるため、もし術者以外全員がPUPPET状態なら、術者が敵からの攻撃を一身に受けることになります。場合によっては危ないでしょう。

クイッカ:自動反撃。物理反射に注意。ライトバッドステータス防止にオススメ。

メリット:おまけ的に反撃できる。コマンド指示は通常通り行える。戦闘終了まで続くので一回かけるだけでよく、SP節約。
デメリット:物理反射相性には反射されるので注意。

 自動で反撃するのがクイッカ。デメリットはほとんど感じません。反撃が期待できる上にライトバッドステータス防止で一石二鳥! ライトバッドステータス防止目的では、暗黒覚醒の中で一番メリットがあるのでオススメです。
 注意すべき「物理攻撃反射」を元々持っている悪魔はギリメカラしかいません。「水晶の壁」「テトラカーン」も注意ですが、これら魔法を使う悪魔は少ないです(ドミニオン、ドゥン、ミヤスドコロ)。
 クイッカは玲司の『ブレス』以外だと『テンジクトクベイ』が持っているので、全員が使うことができます。作るの大変ですけどね……。とりあえず、玲司合流後、リリムやマルファスのマリンカリン地獄の予防にいかがでしょうか。

バルザック:攻撃範囲が十分あるなら、レベル上げ時の少し賢いオート戦闘として。

メリット:攻撃力がおそらく1.5倍。反射や吸収の相性をちゃんと見分ける。
デメリット:攻撃範囲内に敵がいない場合は攻撃できないので、攻撃範囲が狭いキャラはタイムロス。

 キャラをBERSEK状態(バーサク状態、バーサーカー)にして自動で剣攻撃を行わせるのがバルザックです。デメリットにあるように、攻撃範囲によりけりでしょう。狭いとタイムロスが多くなる、場合によっては攻撃不可能になります。
 物理攻撃ならオートでも同じでは? と思うのですが、オートは反射や吸収の相性にはお構いなしなのに対し、バルザックは判断してくれます! 賢い。しかしオートはすぐon/offできるのに対し、バルザックはいずれにも1ターン使います。
 ということで、使うならレベル上げ時に少し賢いオート戦闘として、という感じでしょうか。

マドール:ペルソナのレベルやP.Lvを上げる時のオート戦闘として。ただし被ダメージ確率高。

メリット:魔法攻撃力がおそらく1.5倍。
デメリット:反射や吸収の相性の敵にもかけてしまうので、被ダメージの可能性がある。

 キャラではなく、ペルソナをMAD状態にして自動で魔法攻撃を行わせるのがマドールです。正直マドールはデメリットが目立ちます。絶対に反射相性じゃないとわかっている時以外は危ないです。
 なので、ダメージはかえりみないでとりあえず魔法を連発したい……というレベル上げの時に役立つかもしれません。実際、マドールの検証実験をしている間に結構P.Lvが上がりました。
 それから『細かい検証データ』の補足に書きましたが、割とプレイヤーに都合の良い動きをしてくれることが多いです。メリット・デメリットが半々なので、ストーリー進行時はリスクが高いですが、余裕のあるレベル上げ時には使ってもまあいいんじゃないかな〜と思います。

ウルバーン:特徴特になし! ライトバッドステータス防止にオススメ。

メリット:FULL MOON時で攻撃力がおそらく1.2倍。コマンド指示は通常通り行える。
デメリット:1.2倍って少なくない?

 獣人、おそらく狼人間に変身させるのがウルバーンです。パラメータが月齢に左右されます。が、検証した限りですが、パラメータの変動がそんなに大きくないようなので、それを目的に使うほどでもないかな……という印象です。もちろんHARF MOON〜NEW MOONは通常のパラメータ以下になります。と言っても最低で攻撃力0.8倍程度ですが。特にメリットもないが特にデメリットもない、そんな感じです。ライトバッドステータス防止として使うには、デメリットが少ないのは助かります。
 ただウルバーンは攻撃力と魔法攻撃力以外のパラメータ検証はできていないので、何かとんでもないパラメータ変動があったらすみません。調べようがないのです。私が見た限りは特に大きな変化は感じませんでした。
 画面上のグラフィックに変化はないですが、「あー今、人狼化してるんだ〜」と脳内で姿を想像すると楽しいです(突然の個人の感想です)。もし異聞録をリメイクすることがあったら、人狼姿を実装してほしいですよね。そうだ、きっとそのために存在するんだ、この魔法は……。





攻略本情報の訂正
 攻略本『女神転生ペルソナ公式ガイドブック』の暗黒覚醒の項目ですが、「時間」の項が全て「1」になっていますが、これは誤りです。
 ↓訂正するとこうなります。上から「3、続、続、10、10、10」です。

 関係ないですがドロンパの「未知の能力を覚醒させ」という一文がグッときます、大好き。



あとがき
 暗黒覚醒大研究、以上です。
 正直まだまだ検証件数の母数が足りないと思います。もっとデータを増やせば新たな発見があるのかも……。他にもお気づきの事がありましたら是非教えてください。
 謝辞:ほぼ全部の実験台をマークにやっていただきました。行動順が遅い、バッドステータスのかかりやすさ、何もかもが実験台にぴったりで助かりました。ありがとうマーくん! (なんかごめん。)







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