感想&考察&雑感置き場その3

その他いろいろ。

ボーカルBGMと異聞録
『Persona』BGMの90年代

更新:2017年4月15日 

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ボーカルBGMと異聞録 [2017.4.15]

 P3で戦闘BGMがボーカル曲になった時、みんながざわついていたことがぼんやり記憶にあります。今ではどのゲームでもやっていますが、P3が初だったのかな? 賛否あったのを覚えています。
 私もP3当時はそのことに驚きましたが、最近異聞録のサントラを聴いていて、特に『デヴァ・ユガ』(ダンジョンのBGM)に入っている英語の話し声などを聴くと、ボーカル曲というのは自然な流れだったんだな……と思いました。この流れの先にボーカル戦闘BGMがある、という感じがするのです。
 デヴァ・ユガに初めて行った時「な、なんか声がする……よく聞くと会話してる??」とびっくりしましたっけ。ちょっと怖かった。今思えば、PSは音源に人声をそのまま使えたのに、実際にBGMにそのまま使ってるというのはあまり無かったのかな? (音楽そのものがゲームになっている音ゲー以外で。また、OPとEDだけボーカル曲というのも除く。あくまでゲーム中のBGM。)ゲーム音楽史的に、ペルソナシリーズはなんらかのターニングポイントにはなっているんでしょうね。全然詳しくわかりませんけど。
 ちなみに『デヴァ・ユガ』の会話は神取と麻希ちゃんが問答しているという体のもので、ストーリーに沿った内容です。うーん、にくい演出。ちなみに会話内容は、検索すると全文載せてるとこがありますよ。




『Persona』BGMの90年代 [2017.4.15]

 ペルソナで音楽といえば、『Persona』(PSP版異聞録)の新規BGM。これについてはPS版異聞録ファンからはかなり不評で、アマゾンのレビュー欄に低評価が連発してしまったほどです。
 私も最初は違和感が強くて否定的印象でした。だがしかし私はPSPを持っていないためプレイすることはなく、ノージャッジのまま時は流れました。で、割と最近ちゃんとPSP版のサントラを聴いてみたのですが、良いではないですか!
 よく「P3やP4に似てる」と評されているのですが、それは当然音楽ジャンルが同一だし、作ってる人も同じだし、シリーズで統一感が必要なので当然でしょう。でも、Personaの曲を聞きながらP3やP4を想像するとあら不思議、めちゃくちゃ違和感があります(P3のキャラの絵を描く時にたまたま聴いていて思ったのです)。P3はやっぱりP3の曲だし、P4はP4、PersonaはPersona、だと感じました。

 ところでメインテーマ曲『Dream of Butterfly』には90年代を感じました。90年代とはもちろん、異聞録が発売された1996年頃。私は音楽にそんなに詳しくないので間違ってたらすみませんが、サビのところに「ジャングル」という90年代に流行していたリズムが使われているのです(「悲しみ溺れて…」からの部分)。これは意識して組み入れたのだと思います。「ジャングル」はテクノ系音楽の中のひとつのジャンル(かな?)で、「Asian Dub Foundation」「Prodigy」などの楽曲が有名。日本国内だと、当時全盛期だった小室ファミリー(小室哲哉さんのプロデュース)楽曲で使われて話題になっていた記憶があります(ダウンタウンの浜田さんとのユニット「H Jungle with t」の楽曲はユニット名通りまさにそれでしたね! 調べたら95年に200万枚も売れて、紅白にも出場されています)。あと私が覚えているのでは「Pizzicato Five」の楽曲とか……。たぶん数えたらきりがないぐらい、あのころ多用されていたと思います。
 おそらく、P3やP4の楽曲にはジャングルは無いと思うんですが、どうだったでしょうか。P3やP4の路線でありながら、90年代をリスペクトしている『Persona』BGMには愛を感じました。私はこれ以上詳しくわかりませんが、他にもいろいろな90年代要素や元曲へのオマージュ要素が入っているのでは、と思います。
 とは言え、後発のPSP版『ペルソナ2』のように、元のBGMと新規BGMをプレイヤーの任意で切り替えられたら一番良かったのは間違いないことでしょう。というわけで……もう一回移植orリメイクしましょう!!! 今まで組めなかったメンバー組み合わせでパーティが組める番外編をくださ〜〜〜い!!!!! 恥ずかしげもなく論旨をすり替える。

 ところでこれを書くために『Dream of Butterfly』の歌詞を調べて知ったんですが、歌詞の中に『胡蝶の夢』っぽい部分があるんですね! PSP版が出た時、オープニングに『胡蝶の夢』がないと意味が通らないのでは……? と思ったんですが、これなら一応セーフ。英語だから聞いても気づかないけどさ……!




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