意識と無意識の狭間
あなたの目の前に、白いスーツをまとった一人の男が立っている。彼はこちらを見ている……その顔は仮面に覆われている。 ああ、そうか、またここか、とあなたは思った。 もう言われるまでもない。あなたは自分の名前を彼に告げた。 「ふむ、君の名は” ”。友人からは” ”や、” ”とも呼ばれているようだね」 スーツの男は静かな口調であなたの名前を復唱した。 「君にとって良い一年であるように……」 ふ、と気がつくと、いつもの自分の部屋の天井が見える。今日は一月一日、元日だ。 どうやら夢の中でフィレモンに新年の挨拶をいただいてしまったようだ。律儀だなあ。 あなたは起きて着替えると、家族と新年の挨拶と食事をすませる。 家族は混雑が嫌いなので、初詣は数日先の予定だ。家にいても暇なので、街へ出て誰かを誘ってアラヤ神社へ行ってみようか……フィレモンに挨拶を返さないといけないし。あなたは着替えることにした。
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